朝から夜まで開催される数多くのクラスやハンズオンで思う存分、学べるようにするため、AUJの参加者には会場のロイヤルパークホテルのレストランでランチが提供されました。また、夜のセミナーでは会場に軽食やドリンクも用意されました。こんな環境で学べる受講者側のメリットも参加者に聞いてみました。
愛知県高浜市に本社を置くスギヤス技術部技術管理グループの主任技師、丹羽博之さんは住宅福祉機器の設計にInventor、販促資料のCGや動画の作成にShowcaseを使っています。AUJへの参加は今回で3回目です。「Autodesk Inventorユーザ会」の会長として、ブースでユーザからの専門的な相談にも応じています。
「AUJはスピーカ自身がユーザであるため、生の意見が聞けるところが魅力です。普段会えないオートデスクのエンジニアや仲間に会って、いろんな話ができます。オートデスクやベンダーとの縦のつながりだけでなく、ユーザ同士の横のつながりがあるのがいいですね」と丹羽さんは語ります。
兵庫県西宮市から参加したアド設計代表の鈴木裕二さんは、建築の構造設計者として、AutoCADとRevit Structureを使っています。AUJは1回目からの常連です。「業界の動向に遅れないようにするため、毎回、参加しています。ユーザ仲間に会えるのと、裏ワザ的なソフトの使い方が学べるのがいいですね。あと、受講者で寝ている人がほとんどいません。それだけ、スピーカも真剣になりますね」と鈴木さんはAUJ参加の意義を語ってくれました。
静岡から参加したあるRevit Architectureのユーザは「去年の今ごろ、Revitを導入しましたが、一人ではなかなか使いこなせず困っていました。ところがAUJ2009のハンズオンに参加したのをきっかけに使えるようになりました。今ではコンペや設計の初期段階などで実務に使っています。導入後、3~5年活用している先進ユーザの使い方を見ると、Revitで将来、どんな業務を行うかということのヒントにもなります」と具体的なメリットを語ってくれました。
大手精密機器メーカーからの参加者は、金型にプラスチックを注入して成型する工程をシミュレーションするMoldflowのユーザです。特殊な分野のソフトだけに、活用方法のノウハウを知る機会も限られます。「他社のユーザからMoldflowをどのように使っているのかを聞くチャンスはAUJ以外にありません。参加費も一見、高いように見えますが、参加者は講演資料をダウンロードすることができます。これだけまとまった数の資料がもらえると、かえって安いと思います」と、満足そうな様子でした。
自動車メーカーでクルマのデザインを担当する参加者は、AliasやMaya、Showcaseなどのグラフィック機能が充実したデザインソフトのユーザです。今回、初めてAUJに参加しました。「業界関係のセミナーにはよく参加していますが、AUJでは他業種の話も聞けるのがいいですね。例えば、機械設計のプロジェクトマネジメントでの、ソフトの使い方などは参考になりそうです。ユーザ自身が語る話は具体的で、困っていることの解決につながります。また、これだけのテキストがダウンロードできるのは、ほかのセミナーでは考えられません」と語りました。
オートデスクユーザにとって、AUJは日ごろ得られない貴重な実務情報を収集できる場であるとともに、自分自身がスピーカとして情報発信できる場でもあります。初めて受講者として参加した人が、次の年はスピーカとしてデビューしていることも珍しくありません。
100人のオートデスクユーザがいれば、100通りの使い方があります。きっとあなたにも自分の業種や業務でのオリジナルな使い方があるはずです。その経験をAUJで語ってみてはいかがでしょうか。同じユーザが受講者のAUJは、スピーカデビューするのにも最適な場でもあるのです。