開催レポート

プラントセッション

プラント業界向け「AutoCAD P&ID 2010」が新登場!

2009年5月、オートデスクはプラント業界向けの専用CADソフト「AutoCAD P&ID 2010」を発売しました。プラントの「配管系統図」の作成を合理化するための様々な自動化機能や、技術情報を図面に埋め込む属性情報などの機能を搭載し、さらにAutoCADと同じ操作感覚で手軽に使えるため、プラント設計者の間で急速に普及し始めています。

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期待される大衆化路線のオートデスク プラント製品

オートデスク株式会社
プラットフォームソリューション
渡辺 春男・茨田 実

“賢いCAD部品”で煩雑な作業を削減

P&IDを作成するCADソフトとして求められる条件は、各国の規格に準じた機器や配管のCAD部品を数多く備え、バルブや配管、機器類の接続関係をいかにミスなく、正確に、そして効率的に設計できる操作性です。
「AutoCAD P&ID 2010」では、プラントの処理機能に関係するCAD部品は、まるで部品自身が知能を持っているかのように振る舞うため、設計者の単純作業を減らして設計効率を高め、機器の接続ミスやチェックの見落としなどを防いでくれるのです。

図面から集計表や発注書を自動作成

基本設計に続く詳細実施設計や工事設計の段階では、P&IDに従って実際に建設工事が行えるように、数十枚から数百枚にものぼる図面を作成します。ここで重要なのが、P&IDと各図面との間で整合性が保たれていることです。
数多くの機器や部材を手作業で照合していると、ミスも起こりがちです。一カ所でも取り付け位置や配管にミスがあると、大事故にもつながりかねません。
こうしたミスをなくすため、AutoCAD P&ID 2010で作成した図面では、目に見える図形の裏に技術情報のデータベースを持っているのです。そのため、P&IDを描くと、その図面に含まれる機器やライン、装置、バルブなどの集計表や発注書、レポートなどを自動的に作ることができます。
これまで、図面や集計表などの技術情報の照合チェックは、手作業で行うことも多くありましたが、AutoCAD P&ID 2010なら、これらの作業を自動的に、ミスなく行うことができます。

中小プラント設計を3次元化する「Autodesk Plant3D」

オートデスク米国本社は2009年中に、従来のプラント専用3次元CADに比べて価格が数分の1というプラント業界における“大衆化路線”を目指した新製品、「Autodesk Plant3D」を発売する予定です(日本での発売については未定です)。
この製品には、AutoCAD P&ID 2010も含まれており、Autodesk Plant3Dとの間でデータが連動するようになっています。そのため、基本設計段階で作られた技術情報は詳細実施設計以降に、シームレスに引き継いでいくことができます。
低価格のプラント専用3次元CADの登場により、建築業界の生産性を劇的に高めているビルディング インフォメーション モデリング(BIM)と同様な設計手法を、中小プラントでも採用しやすくなります。オートデスクのプラント業界向けCADソリューションにご期待ください。

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